英語でコミュニケーション+α

英語でのコミュニケーションを学ぶ上で私自身が経験したことや学んだこと、見聞きしたことなどについて書いています。

英語コミュニケーションの基本:セオリー編 ②

※本ブログにおいて、英語=米語です

 

前回の英語コミュニケーションの基本:セオリー編 ①で言語感覚の英語型日本語型の違いを認知的観点から説明しましたが、今回はその感覚の違いがどのように実際のコミュニケーションを変えてしまうか、です。

日本語型と英語型の認知感覚の相違

日本語型(他者フォーカス✖️ルールベース):世間のルールの正解を把握し、他者や環境に順応していく。

 英語型(自己フォーカス✖️理屈ベース):自己欲求を把握し、理屈と説得性をもって他者に通していく。


日本語型のコミュニケーション

コミュニケーション哲学:"Tell without telling"(伝えずして伝える)

Expressions:

  • 「It」「There」を含む名詞を基本とした日人間主語の多様
  • 意味が絞りづらい一般動詞やBe動詞を用いて、“what you are?(誰なのか?)" や “who you are?(何なのか?)”と言ったものに焦点を当てる
  • 十分すぎる情報や詳細を通して、“so what?(結論)”を導き出すヒントを提示
  • 受動態文をと使い、状況や環境、状態を強調
  • 過去思考:不確定要素のほとんどない過去から現在までに起こった事柄を重視
  • 控えめな表現(−20%)を使うことで周りに溶け込む
  • 一方向コミュニケーション:発言側の権利が尊重される押しの強い表現や上から目線な表現
  • 「謝罪」をコミュニケーション円滑材料として利用

Voice:

  • 鼻から空気を通した、高めの声
  • ソフトで柔らかく控えめな声量
  • 感情の高ぶりによって影響を受ける時はあるものの、ほとんど変化のないリズムやスピード
  • カタカナの影響が色濃く出た訛りのある発音

Body Languages:

  • ストレートなコミュニケーションを避けるためにほとんど変化のない表情
  • ジェスチャー:両足をつけたり、体の前で手を重ねるなど自分を小さく見せる内向きなジェスチャー
  • アイコンタクト:「親近感を示す」ため多少行う
  • 自制心を重んじ、極力「自分」を抑制


よく受動態を用いることで客観性が増すと考える人がいますがそれは勘違いです。他者フォーカス型の日本人には馴染みが深く受け入れ易かっただけです。逆に言えば、英語ネイティブにはそれほど馴染み深いものではないので、「伝わる度/理解される度」から考えると低いです。

例えば:

In some people, ulcers and stomach cancer can be caused by H. pylori.
H. pylori can cause ulcers and stomach cancer in some people.

どちらの表現も客観性の度合いには違いはありません。


さて、この日本語型のコミュニケーションスタイルを分かりやすく表してる例が以下です。

会話

子供:Mommy, I'm hungry! (お母さん、お腹すいた〜!)

母親:Well, I have a banana and an apple.  Do you want some?(そうねぇ。バナナとリンゴならるわよ。食べる?)

 
このお母さん、子供の「お腹がすいた〜!」と言う発言から、その裏にある『何か食べたい〜!』と言うメッセージを汲み取り、このバナナとリンゴの発言になっています。日本語型コミュニケーションスタイルの親御さんの場合ほとんどが子供のこの発言を聞いたら、こう読み取るのではないでしょうか?ほとんど誰も、ああ、この子はただお腹が空いたと言う事実を私の教えてくれようとした、とは思わないですね、たぶん。日本人にはごく普通で当たり前の会話ですが英語型コミュニケーションだと少し違います。この会話が英語型同士だとどんな会話になるかは英語型のところで書きたいと思います。ちなみに、「少しこの部屋冷えますね(部屋の温度を上げて欲しい)」や「ごめん、落としちゃった(落としたものを拾って欲しい)」なんかも日本語型コミュニケーションスタイルの表現を如実に表している表現です。

 

参考: Panos, Kerianne R. Personal Interview.  MCML Consulting Service LLC. http://www.mcmlconsulting.com

 

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