英語でコミュニケーションて?

英語でのコミュニケーションを学ぶ上で私自身が経験したこと学んだこと見聞きしたことについて書いています。

私が学んだ英語コミュニケーションのために本当に大切なこと

それはずばり、個々の言語が持つ独自の世界観、そしてその世界観からなる独自の言語感覚の存在を意識する、です。

当然と言えば当然ですが、英語は英語圏に最適化(米語は米語圏です)しています。もちろん、日本語は日本語圏に最適化しています。つまり、英語と日本語は全く異なる文化圏や歴史背景などの中で最もスムーズに効率良くコミュニケーションをとる方法として変化してきた言語だと言うことです。その事実を無視したままでは英単語を使ったとしても本当に「伝わる」「理解される」英語コミュニケーションは難しいです。

例えばこんな感じ・・

日本語:病院とかでよく見る注意喚起フレーズ

当病院で診察を希望される外国人患者の方へ:
受け入れ手続を円滑に完了するため、外国人患者の方には指定された医療コーディネーターの受け入れをお願いしています。

日本語英語:

For foreign patients who wish to have consultation and treatment at our hospital:
In order to smoothly complete all the formalities related to the acceptance of foreign patients, please accept the support of the medical coordinater we designate. 

英語:

For International Patients:
At XYZ Hospital, we request you to be paired with an international patient coordinator we assign and work together to access and receive medical care you need.

最初の文面、英単語を使ってはいますが、名詞の多さや主語の不明確さなどから日本語感満載です。言いたい事はなんとなく分かるなぁ、でも違和感あるなぁ、結局こう言う事だよね?となんとなく確認したくなるような文です。これは、受信者(メッセージを受け取る側)にとって呼吸をするような自然なコミュニケーションではなく、一瞬立ち止まって深呼吸を意識してするような感じです。つまり、普段より少しだけ努力を強いられるわけです。もちろんこれ一つだけであればたいした努力でもありませんし、気にする人も少ないでしょう。でも、これが例えば何十ページもあるような学術論文だったりプレゼンだったりした場合はそうはいきません。努力の連続で受信者側が疲れてしまいます。もしかしたら、もうそこで読むのもしくは聞くのを止めてしまうかもしれません。それでは身も蓋もありません。その時点で、もう相互コミュニケーションではなくなり、メッセージの発信者側が一方的に言葉を投げているだけになってしまいます。

さて、他方、2つ目の文面は、動詞力の高さに加えて意図の説明をしっかり添えていることから英語として「伝わる率」の高い英語表現です。誰が何を何のために主張しているのかわかりやすく、更に「アクション動詞」を用いる事で活動・動作内容を明確にしています。そうすることで受信者が内容を具体的にイメージし易いくなり多様性にも対応しています。この「動詞」なのか「名詞」なのかと言うのは日本語英語と英語の中で違いが最も現れる言語表現の一つです。

この様な英単語を用いた日本語は、英語ネイティブ受信者にとって理解しづらいため、日本語英語スピーカーの意図がしっかり伝わるかどうかは受信者の努力に依存する事になります。当然、受信者がどれくらい労力を費やしてくれるかまではコントロールできないため、自分の主張の伝達率はとても不安定なものになってしまいます。これではアピール力ガタ落ち、当然プレゼンスや影響力も低下していくでしょう。

これを防ぐためには、日本語スピーカーとは異なる英語スピーカーの認知プロセスを理解し、その違いからくるコミュニケーションスタイルの違いをテクニックとして学ぶことが大事です。日本語→日本語英語→英語のプロセスの中で最終表現が大きく変わっていきますが、最終的に出来上がった英語表現を自然な英語として受け入れられるようになります。当然、最終英語を日本語直訳にしてしまうと違和感ありまくりになります。

例えば、上の英語表現をそのまま日本語にすると:

「XYZ病院では、私たちは、あなた方が必要な医療へアクセスしそれを受けるために国際患者コーディネーターとペアになり協力することを求めます。」

になり、大変不自然です。これは日本語英語の逆で英語日本語と言うことになります。たぶん、日本語英語を読んだ時の英語スピーカーと同じような反応になるのではないでしょうか。違和感あるし不自然だけど2回(もしくは3回?)読めば分からないわけではない。

この様に、日本語英語が受信者に強いる「努力」をミニマイズし、同時に私たち日本語スピーカーの中に存在する「自然な英語」に対する違和感を払拭する事で、受信者にとっても発信者にとっても、楽で引っかかりのない英語コミュニケーションが可能になります。そしてその第一歩として、それほど異なるコミュニケーションスタイルを生み出す要因である英語スピーカーと日本語スピーカーの認知プロセスの違いを基盤とした「言語感覚」の相違を掘り下げていきたいと思います。

 

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