英語でコミュニケーション+α

英語でのコミュニケーションを学ぶ上で私自身が経験したことや学んだこと、見聞きしたことなどを中心に息子との日常についても書いています。

パブリックスピーキングの基礎:効果的なデリバリー③

※本ブログにおいて、英語=米語です

 

 前回から引き続き、パブリックスピーキングの効果的なデリバリー方法、KINESICS:動作になります。前回までの記事はこちら↓

natsumisatoh.hatenablog.com

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を駆使してプレゼン/スピーチに幅を持たせ奥行きを出すPARALINGUISTICS(パラ言語)に対して、今回は「動作」を駆使してプレゼン/スピーチをより魅力的なものにしていくテクニック:Kinesicsです。

 

KINESICS:動作

 

動作/体を駆使するとは?

 

FACIAL EXPRESSION(表情):わざとらしくない自然な範囲内で、主張に合わせて表情を変化させます。ですので、例えば、とても痛い話悲しい話を笑顔でする。もしくは、とても楽しい、可笑しい話を能面のような顔でするなど、表情がメッセージと異なるとオーディエンスの脳は混乱し、スピーカーの主張を理解しずらくなります。楽しい話の時は楽しそうな表情を、悲しい話の場合は真剣な表情を無理のない範囲内で作ります。また、緊張するとどうしても笑ってしまうという人もいると思いますが、そう言う癖がある人こそトレーニングで自分で表情をコントロールできるようにしておきます。再三出てきますが、スピーチの目的は主張・メッセージのオーディエンス浸透率をマキシマイズして伝えることです。そして、「伝える」責任はスピーカーにあります。

POSTURE(姿勢):スピーチの基本姿勢は、両足を肩幅に開き、背骨の一つ一つが重なるようにまっすぐ立つことです。この姿勢は私たちの呼吸を助け、発声を良くします。また、この姿勢で立つことでスピーカーが堂々と見えることから、メッセージへの信憑性も増します。

反対に、特に目的もなくステージ上を歩き回る、片足からもう一方の足へと体重を交互に移行して常に体全体が斜めになってしまっている、足を小刻みにカタカタと動かし落ち着きがないなどの動作はオーディエンスのスピーカーへの信用を損ない、主張内容への懐疑心を生み出す結果になってしまいます。

FEET(足):「姿勢」(↑)で書いた通り、両足に同等の体重がかかるようにオーティエンスに向かってまっすぐ立ちます。どちらか一方に多く体重が乗っかって体斜めになってしまったり、右左と体重を頻繁に移動させ(weight shift)体が常に動いている状態はオーディエンスの気を散らすことになるので避けたいです。weight shift を目にする機会はとても多いです。スピーカー自身が無意識に場合が多いので、これを機に自分はどうなのか確認したいです。

HAND(手):必要な時以外、手の位置は体の両サイドもしくは胸のやや下あたりが適当です。その際、体全体の力を抜いてリラックスした状態を保ちましょう。両手を体の左右に置いていても、肘や指先までピンと伸び今にも筋肉が攣ってしまいそうな緊張状態では見ているオーディエンスにも緊張が伝わってしまういます。必要であれば、ペンやクリップなどオーディエンスに分からないように軽く握っておくっと緊張が多少和らぎリラックスして見えます。

ハンドジェスチャーは、主張のメッセージ力を高めると言う目的のためのみ取り入れます。スピーカーに何らかの「動作」が生じるとオーディエンスに気は削がれ、注意はその「動作」へ向かってしまいうため、それを利用して、どうしても聞いてほしい「重要ポイント」伝えたい時などハンドジェスチャーを利用しオーディエンスの注意を集めます。もし、「重要ポイント」以外の時から「無駄」なハンドジェスチャーが発生してしまっている場合、オーディエンスがあえてこの「重要ポイント」に注目することがなくなるため主張のメッセージ力を下げることにつながります。

効果的にハンドジェスチャーを使うために:

  • 「self-touch(セルフタッチ)」は止める。スピーカーの無意識下で発生してしまう、髪を触る、顎を触る、首を触るなどのセルフタッチ目的ない動作の代表的なものでありオーディエンスの気を散らすことに繋がる。
  • 多様性に対応したハンドジェスチャーを取り入れる。特に国際学会などでのプレゼンでは、使用したハンドジェスチャーが意図とは違う理解をされ、不快感を与えることもあるので事前に勉強しておく。
  • 90%のハンドジェスチャーは上半身の範囲内(肩から腰あたり)で行う。それより低すぎる場所では消極的に映り説得力に欠けるし、肩より上で行うジェスチャーはスピーカーの顔を隠してしまうことで、FACE EXPRESSION の効果を損なう。ただ、見台を使用してスピーチやプレゼンを行う場合は、見台よりも高い位置でジェスチャーを行うことになるので、不自然にならない範囲内で手の位置を上げる。

MOVEMENT(動き):KINESICSに理想形は、無駄のない動きをすべて排除してスピーカーのメッセージに沿う計算された動きのみをスピーチ中では行うことです。よって、スピーチの練習をする段階で自分の姿を録画するなどして客観的に観察するなどして無駄だと思える動きを排除できることが理想です。

EYE CONTACT(アイコンタクト):日本語スピーカーが最も苦手とする事柄の一つがこのアイコンタクトですがパブリックスピーキングにとってはとても重要です。特に米語圏において、オーディエンスの目を見据えてしっかりとアイコンタクトを取ることでオーディエンスは「自信」を読み取り、スピーチへの信憑性を信頼性を高めるのです。あなたのスピーチ/プレゼンの主張浸透率を高めるためにも必ずオーディエンスとアイコンタクトを取るようにします。また、アイコンタクトは、あなたのスピーチへオーディエンスのフィードバックも提供してくれます。困惑、退屈、楽しい、興味深いなど様々ことをアイコンタクトから読み取ることができます。もしネガティブなフィードバックを得た場合には、可能な限り対応するように心がけます。

 

PARALINGUISTICS(パラ言語)同様、KNESICS(動作)スキルの向上もスピーチ/プレゼンを効果的にオーディエンスに届けるためにとても重要です。この声と動作をいかにコントロールできるかでスピーチの出来の60%は決まってしまうのです。魅力的なコンテンツ、色鮮やかなビジュアルエイドも大事でしょうが、それよりも時間と労力をかけて洗練させたいのがこのデリバリースキルです。

 

最後に・・・スピーカーであるあなた自身がスピーチ/プレゼンを楽しむことが大事です。オーディエンスに届けようとしているあなたのメッセージ(主張)はオーディエンスにとってはプラスになるものだという情熱をPARALINGUISTICS、KNESICSを通して「主張」に対する伝えます。

 

 

 

1. North, Marjorie L. "Fundamental of Public Speaking." Harvard Extension School, Cambridge. Aug. 2011 - Dec. 2011. Class