英語でコミュニケーションて?

英語でのコミュニケーションを学ぶ上で私自身が経験したこと学んだこと見聞きしたことについて書いています。

英語コミュニケーションの基本:テクニック編 ①

前回までの英語コミュニケーションの基礎:セオリー編③で紹介した、英語型コミュニケーションスタイルセオリーに則って具体的にIneffective English(日本語型英語)をEffective English(英語型英語)に変えていきたいと思います。

 

① 人間主語、主に「I」や「We」を主体に文を構成

There have been discussions over several months with our collaborators in terms of a partnership.

→ We have been discussing over several months with our collaborators the possibility of partnership.   

② 名詞表現は避け、アクション動詞(Be動詞以外の動詞)を用いて “what you do?(何をする?)” をピンポイントで表現

Case 1:Upon arrival at the General Hospital registration and referral center on the 1st floor, completion of the Consultation Application Form is necessary.

→ After arriving at the General Hospital registration and referral center on the 1st floor, you need to complete the Consultation Application Form.

Case 2:The doctors responsiblities are a diagnosis and other clinical judgement of each patient, medical consultations, and a medical treatment schedule arrangment, examinations and tests for determination of an appropriate clinical procedure.

→ Doctors have the responsiblities to assess patients’ health condition and discover possible issues, to consult with patients to promote their overall health, and to examine, schedule, and provide treatments that patients need.

ポイント:前置詞「of」と「for」があまりに多く登場するようなら、名詞表現になっている可能性!!!動詞表現に書き換えられないか少し立ち止まって考えてみる。

③ 「Why」「How」「Purpose」などの理屈を加えてメインの主張をサポート、説得性を持たせる

Exercising for at least half an hour everyday is important for our health.

→ Exercising for at least half an hour everyday is important for our health because exercise increases energy levels, enhances immune system, and improves brain function.

④ 能動態文を使い、動きや動作を強調、また主語との関係性をより簡潔にすることでアピール力をマキシマイズする

シンプルな例:Bathrooms and restrooms can be used between 9am and 9pm.

→ Customers can use bathrooms and restrooms between 9am and 9pm.

もう少し複雑な例: Every time a new material was discovered, advancment was made in the development of technology.

→ Every time we discovered a new material, our technology advanced.

 

次回の、英語コミュニケーションの基礎:テクニック編②に続きます。

 

 

息子と昆虫

私の趣味が昆虫採集なので、息子とはよく散策しています。特に息子が4歳になった今、今まで以上に採集と「愛でる」を楽しめるようになりました。特に、名前の分からない昆虫たちを昆虫図鑑を見ながらコレかアレかと意見を出しあるのも私たち親子にとって楽しい親子時間になっています。残念ながら、私たちの持っている図鑑は日本語しか載っていないので、私の大学時代の Entomology(昆虫学)の知識(ほとんど消えかけてる?)に頼らざる得ないので Beetle や Cicada、Drgaonfly や Leafhopperの様なざっくりな名前以外教えてあげることができないのですが、それでも息子は次に昆虫採集に行く時には、「これ英語で dragonfly?」と聞いたり、「これ英語で cicada だよね!」言ってくるので何にでも日本語と英語両方があるらしいと言う意識には繋がっているようです。私自身それほど無理をすることが得意ではないので、こうやって日常に溶け込んでいる、しかも自分の趣味に偏っている英語ばかりを伝えることになってしまうけれど、まぁ今後学校で習うであろう英語は学校で習うのだからそれ以外の単語力が伸びるのも良いのではと考えています。同じことを動物園に行った時、水族館に行く時、自然博物館系に行く時など色々な場所でやっています。動物園に行った時には主に哺乳類の名前、水族館行った時には水生生物の名前、博物館に行った時には恐竜の名前です。最近では、息子の方から「これ英語は?」と聞いてくることもあるのでなかなか興味深いです。今回息子の紹介した昆虫(+爬虫類)は:

Butterfly
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Lizard(正確には skink ですが、まぁlizard なので・・・)f:id:NatsumiSatoh:20170716061210j:plain

Pillbugs(正式には「虫」ではありませんね)
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Gekko
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Dragonfly
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Japanese rhinoceros beetle(8匹です。大量!)
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こんな感じで、日常に存在する「モノ」には英語と日本語、それ以外の言葉によって違う名前が付いていることをなんとなく意識してもらうことで、英語を日常の中に自然とに存在するモノとして受け入れてもらうことが大事かなと思っています。 

 

 

パブリックスピーキングの基礎 ⑤:構成「トピカルパターン」

Effective Introduction(効果的なイントロ)Effective Body (効果的なメインコンテンツ)と書いてきたトピカルパターンの構成も今回の Conclusion が最後です。

 

3. Conclusionの構成:スピーチ全コンテンツ量の5〜10%程

  • Review Statement
  • Motivational Closure
  • Strong Ending

Review Statement:Bodyの内容を要約し簡潔にオーディエンスに提示します。こうすることで、オーディエンスの理解を整理する助けになるとともに、スピーチの終わりが近づいていることを知らせます。Review Statement を書く上でのTipとして:

  • エンディングの入り口に入ることのサインとして、Transition word(Finally, In the end, Ultimately など)で BodyとConclusion を繋ぎます。
  • Introduction で用いた Preview Statement の内容と対応する必要がありますが、全く同じ文面ではなく少し変化球を加えます。例えば:

Preview Statement:A recipe to find a good quality table wine is first, finding a good wine shop, second, knowing right questions to ask, and finally, understanding your price range.

Review Statement:To find a good quality table wine, you need to follow 3 easy steps: one, you want to find a good wine shop in your neighborhood,  two, you need to know right questions ask people who work at the shop, and third, you need to understand your budget. 

Motivational Closure:あなたのスピーチを聞いたことがオーディエンスにとって「どう重要」だったのかもう一度思い出してもらいます。これは、イントロで提示したMotivational Statement をリマンドする形ですが、Review Statement 同様コピペにならないように気をつけます。例えば、以前書いイントロのMotivational Statement 踏まえた Motivational Closure を作るとすると:

  • Now, you know how your best speaking voice can help boost your career and hep you have a great success in your professional life!

Strong Ending:Conclusion の中では最も重要です。この、一番最後の発信されるメッセージがオーディエンスの記憶に最も残ります。脳の記憶とはそれほど優れているものではありません。新しい情報が入り込むと上書きされることがしばしばです。よって、この Strong Ending で何を発信するかが、オーディエンスにとってのスピーチの印象や重要度、忘却度を決めます。「このスピーチ/プレゼンについて最も印象づけたいこと」を念頭に置きファイナルメッセージを考えます。効果的な方法として、Attention Getter で取り入れた要素をここでも取り入れることもできます。例えば:

  1. 著名人の発言を引用
    Life is a bumpy road.  We face challenges and difficulites, but as Madame Curie once said, "we must believe that we are gifted for something, and that this thing, at whatever cost, must be attained."
  2. 今話題のトレンド
    We have seen many tricks to shoot your foods like a pro. So, the next time when you are about to capture your food'gram, you know you can be the Instagram master. 

また、このEnding Message において、オーディエンスの記憶から真っ先に消えてしまうような終わり方は避けたいです。その代表的なものが:

  • " Well, that's all I have for my speech. Thank you for listening."
  • "That's it for today.  Thank you for your time and kind attention."
  • "Any questions?" OR "Are there any questions?"

もちろんこれらも間違っているわけではありませんが、スピーチ本来の目的である、あなたの伝えたいことをオーディエンスの脳裏にまで浸透させ焼き付ける、という目的からはかけ離れた効果を生んでしまいます。

ポイント!:Conclusion では、決して新しい情報を追加しない。必要な情報は全てBodyに収め、メインコンテンツのまとめとスピーチ終了後にもワクワク感を継続させる最後の一言に集中する。

 Conclusion サンプル(イントロサンプル同様、ゴールデンウィーク):

トピック:ゴールデンウィーク

スピーチの目的:To inform

オーディエンスについて:ゴールデンウィークを前にしてまだ何をしようかと模索中の2〜12歳までのお子さんを持つ30〜45歳くらいまでのお父さん達

メインメッセージ:To imform my audience of the ways to make the Golden Week fun and exciting experience

コンクルージョン:And, finally, it is important to remember that you have no need to be so stressed or even frightened about the Golden Week. With a right plan, open-mindedness, and "curious spirit" (Review Statement), your Golden Week can be the best and most enriching family time you have ever hoped for (Motivational Closure).  Also, it can be one of the greatest gifts you can give your kids as a dad. Good luck! (Strong Ending)

 

次回からは、スライドなどのVisual Aids の効果的な使い方についてです。

 

 

参考:North, Marjorie L. "Fundamental of Public Speaking." Harvard Extension School, Cambridge. Aug. 2011 - Dec. 2011. Class

 

パブリックスピーキングの基礎 ④:構成「トピカルパターン」

今回は Bodyです。イントロを通じて掴んだオーディエンスの心と盛り上げたワクワク感を維持したまま、メインのコンテンツ、Body に入っていきます。

 

2. Bodyの構成:スピーチ全コンテンツ量の85〜70%

   I. Main Point ①

       a. Sub-point

           ・Suppot

Bodyの役割と目的:メインメッセージに説得性を持たせ、Introduction から Conlusionへロジカルな繋がりと流れを作ります。

Main Point:メインメッセージをサポートしてスピーチを発展させていく上での主要ポイント。メインメッセージに対して、2〜5個(ベストは3つ)のメインポイントを選び、Main Point ①、Main Point ②、Main Point ③という風に別々のセクションをつくる。Introduction での、Preview Statementで提示する主要ポイントはここから来ます。

Sub-point:Main Pointを掘り下げ、メインメッセージの説得性を増すための情報や詳細や根拠。それぞれのメインポイントに対して3つずつくらいのサブポイントが適量。

Support:サブポイントに裏付けられたメインポイントへの理解をさらに深めるために加えたい情報。メインメッセージの浸透性を高める場合のみ必要で、情報を提供しすぎてオーディエンスを困惑させないよう注意します。

 ポイント!

  •  コンテンツ内容が詳しくなり過ぎたり大まかになり過ぎたりしてオーディエンスを置いてきぼりにしない。

  • メインポイントごとのコンテンツの充実性と量を平等にする。
  • オーディエンスの知識を過大評価しない。オーディンスの知能を過小評価しない」と言うジャーナリズムの基本を取り入れる。
  • 日本語スピーカーが多用しがちな「名詞表現」を避け、英語スピーカーが理解できる「動詞表現」へ切り替える。
    参考: 
    Researchers have perfomed an analysis of an effect of climate change on agriculture.
    →Researchers have analyzed how climate change affects agriculture.

Bodyサンプル:アウトライン形式(メインポイント①のみ詳細)

トピック:Professional Introduction

スピーチの目的:To imform

オーディエンスについて:外資系企業への就職を考える、もしくは外資系企業で働いている18〜25歳の学生と社会人

メインメッセージ:To inform my audience of the major elements to make a great first impression when introducing oneself as a global professional

  I. Main Point ①:Knowing and understading "who you are" as a professional
      a. Sub-point:"What have I accomplished?"
           ・Suppot:Selecting carreer highlights you have experienced
           ・Suppot:Understanding your personal contributions
      b. Sub-point:"What do I offer?"
           ・Suppot:Finding and understanding your knowledge-based skills
           ・Suppot:Finding and understanding  your transferable skills
           ・Suppot:Understading your personal traits
      c. Sub-point:"What is my career goal?"
           ・Suppot:What are you passionate about?
           ・Suppot:Motivation: What is your driving force?
           ・Suppot:What is your mission as a professional?
II. Main Point ②:Knowing and choosing the most accurate professional "verbs" to express your accomplishment, strength, and skill sets
III. Main Point ③:Understanding professional "descriptive adjectives and nouns" and accurately describing your personal traits and uniqueness

このアウトラインを元に原稿を書きます。実際には原稿を先に書く人もいるでしょうが、原稿を書いてるうちに、もしくはスピーチ本番中に迷ってしまわないためにもアウトラインを書くのはオススメです。また、アウトラインは、完全文を使う場合と箇条書きフォーマットを使う場合がありますが、もし本番に使うのであれば、顔を上げ、オーディエンスとのアイコンタクトを継続したいという意味からパブリックスピーキングのアウトラインとしては箇条書きの方がオススメです。

 

参考:North, Marjorie L. "Fundamental of Public Speaking." Harvard Extension School, Cambridge. Aug. 2011 - Dec. 2011. Class

 

 

 

英語コミュニケーションの基本:セオリー編 ③

前回は、言語感覚の違いからくる日本語型コミュニケーションスタイルを紹介しました。今回は英語型です。


ー 復習 ー
日本語型と英語型の認知感覚の相違

日本語型(他者フォーカス✖️ルールベース):世間のルールの正解を把握し、他者や環境に順応していく。

 英語型(自己フォーカス✖️理屈ベース):自己欲求を把握し、理屈と説得性をもって他者に通していく。


英語型のコミュニケーション

コミュニケーション哲学“Show and tell”(見せて伝えて)

Expressions:

  • 人間主語、主に「I」や「We」が主体
  • アクション動詞を用いて “what you do?(何をする?)” をピンポイントで表現
  • 「Why」「How」「Purpose」などの理屈を加えてメインの主張をサポート、説得性を持たせる
  • 能動態文を使い、動きや動作を強調、また主語との関係性をより簡潔に表現
  • 未来思考:「これから何が起こるのか?/何を起こすのか?」に焦点を当て、自己の意思とその意思によって引き起こされる「動き」を強調
  • 表現を盛る(+20%)ことで大衆の中でも存在感をアピール
  • 二方向コミュニケーション:双方に選択権・選択肢が残るような言い回し
  • 「感謝」を通じて、時間や労力を費やしてくれた「個」へのリスペクトを表す

Voice:

  • 胸から発声される低く響きのある声
  • 横隔膜を使ったより力強く、大きな声量
  • 伝えたいメッセージによって使い分けられるスピードとリズム
  • 多種多様な訛り

Body Languages:

  • ビジュアル面からもメッセージの伝達性を高める豊かな表情表現
  • ジェスチャー:胸を張り、両足を肩幅に広げて立ったり、上半身(特に肩から手にかけて)を大きく使うなど自己のプレゼンスを高めるジェスチャー
  • アイコンタクト:「自信」を覗かせるために多様
  • 自己の性格や特徴を前面に押し出す


英語は様々な国と地域で話されているため、多種多様な訛りが存在します。米国一つとってみても、中西部、南部、東部、西部など場所の違いや人種背景の違いによって本当に多様な発音の「英語」が存在します。ただ、英語コミュニケーションとは、音と声のバリエーションやジェスチャーなど様々な要素をを駆使した総合的なコミュニケーションなので、そのうちの一つ(訛り)が多少異なっていたとしても、他の要素で補って意思疎通を図ります。なので、日本語スピーカー独自の訛りが強いからといって、発音矯正だけを気にするのではなく、英語コミュニケーションにおいては同等に重要な声のクオリティやボディランゲージも同じようにトレーニングしたいところです。

 

さて、前回のブログで日本語型の特徴がよく出ている会話を紹介しましたが、今回はその英語型バージョンです。

 

会話

子供:Mommy, I want to eat something because I'm hungry!(お母さん、お腹が空いたから何か食べたい〜!)

母親:Well, I have a banana and an apple.  Do you want some?(そうねぇ。バナナとリンゴならるわよ。食べる?)

 

となります。お母さんの発言は一緒ですが、子供は自分が結局のところ何を訴えたいのか(So what?)をストレートの伝えています。しかも、理由付きです。単純な例ですが、英語型のコミュニケーションスタイルをしっかり表しています。これは、私が米国滞在中に聞いた、5歳の子供とそのお母さんの実際に会った会話です。これを聞いた時は、ここまで日本語がと英語型のコミュニケーションの取り方が違うのかと感動した共に思っていた以上に日英間の溝は深いなぁと少し焦燥感を感じたのを覚えています。

日本語型(他者フォーカス&ルールベース)の感覚を英語型(自己フォーカス&理屈ベース)へ少しづつでも変えていくために、まずは実際に口にする言語表現を変えていきます。そして、言語表現や文構成、ロジックを英語型にしていくことで、その感覚に慣れていくことが自然で伝わる英語を話す近道です。

次回は、効果的な英語表現(Effective English)テクニックの基礎編を書いてみます。

 

 

参考: Panos, Kerianne R. Personal Interview.  MCML Consulting Service LLC. http://www.mcmlconsulting.com

 

 

英語コミュニケーションの基本:セオリー編 ②

前回の英語コミュニケーションの基本:セオリー編 ①で言語感覚の英語型日本語型の違いを認知的観点から説明しましたが、今回はその感覚の違いがどのように実際のコミュニケーションを変えてしまうか、です。

日本語型と英語型の認知感覚の相違

日本語型(他者フォーカス✖️ルールベース):世間のルールの正解を把握し、他者や環境に順応していく。

 英語型(自己フォーカス✖️理屈ベース):自己欲求を把握し、理屈と説得性をもって他者に通していく。


日本語型のコミュニケーション

コミュニケーション哲学:"Tell without telling"(伝えずして伝える)

Expressions:

  • 「It」「There」を含む名詞を基本とした日人間主語の多様
  • 意味が絞りづらい一般動詞やBe動詞を用いて、“what you are?(誰なのか?)" や “who you are?(何なのか?)”と言ったものに焦点を当てる
  • 十分すぎる情報や詳細を通して、“so what?(結論)”を導き出すヒントを提示
  • 受動態文をと使い、状況や環境、状態を強調
  • 過去思考:不確定要素のほとんどない過去から現在までに起こった事柄を重視
  • 控えめな表現(−20%)を使うことで周りに溶け込む
  • 一方向コミュニケーション:発言側の権利が尊重される押しの強い表現や上から目線な表現
  • 「謝罪」をコミュニケーション円滑材料として利用

Voice:

  • 鼻から空気を通した、高めの声
  • ソフトで柔らかく控えめな声量
  • 感情の高ぶりによって影響を受ける時はあるものの、ほとんど変化のないリズムやスピード
  • カタカナの影響が色濃く出た訛りのある発音

Body Languages:

  • ストレートなコミュニケーションを避けるためにほとんど変化のない表情
  • ジェスチャー:両足をつけたり、体の前で手を重ねるなど自分を小さく見せる内向きなジェスチャー
  • アイコンタクト:「親近感を示す」ため多少行う
  • 自制心を重んじ、極力「自分」を抑制


よく受動態を用いることで客観性が増すと考える人がいますがそれは勘違いです。他者フォーカス型の日本人には馴染みが深く受け入れ易かっただけです。逆に言えば、英語ネイティブにはそれほど馴染み深いものではないので、「伝わる度/理解される度」から考えると低いです。

例えば:

In some people, ulcers and stomach cancer can be caused by H. pylori.
H. pylori can cause ulcers and stomach cancer in some people.

どちらの表現も客観性の度合いには違いはありません。


さて、この日本語型のコミュニケーションスタイルを分かりやすく表してる例が以下です。

会話

子供:Mommy, I'm hungry! (お母さん、お腹すいた〜!)

母親:Well, I have a banana and an apple.  Do you want some?(そうねぇ。バナナとリンゴならるわよ。食べる?)

 
このお母さん、子供の「お腹がすいた〜!」と言う発言から、その裏にある『何か食べたい〜!』と言うメッセージを汲み取り、このバナナとリンゴの発言になっています。日本語型コミュニケーションスタイルの親御さんの場合ほとんどが子供のこの発言を聞いたら、こう読み取るのではないでしょうか?ほとんど誰も、ああ、この子はただお腹が空いたと言う事実を私の教えてくれようとした、とは思わないですね、たぶん。日本人にはごく普通で当たり前の会話ですが英語型コミュニケーションだと少し違います。この会話が英語型同士だとどんな会話になるかは英語型のところで書きたいと思います。ちなみに、「少しこの部屋冷えますね(部屋の温度を上げて欲しい)」や「ごめん、落としちゃった(落としたものを拾って欲しい)」なんかも日本語型コミュニケーションスタイルの表現を如実に表している表現です。

 

参考: Panos, Kerianne R. Personal Interview.  MCML Consulting Service LLC. http://www.mcmlconsulting.com

 

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英語コミュニケーションの基本:セオリー編 ①

前回の、「私が学んだ英語コミュニケーションのために本当に大切なこと」にも書きましたが、英語ネイティブと日本語ネイティブでは「世界の捉え方」が違います。同じ状況にいたとしてもそこから感じる事柄や読み取る事柄が違うのです。そして、受け取るモノが違えば当然それに対する反応や対応も違ってきます。それが認知プロセスの違いから起こるコミュニケーションスタイルの違いです。だから、以下の様にずいぶんと異なる言い回しの英語が出来上がります。

例えば、先日打ち合わせをした相手に確認したいことがあるので電話をしてみたが捕まらなかった、のでメールで金曜日の16時までに連絡が欲しい旨を伝える。これを、英語ネイティブと日本語ネイティブがメールにすると・・・

英語:I would really appreciate if you could get back to me by Friday, 4pm.

日本語英語:I'm sorry to trouble you, but please return my call by Friday, 4pm.

これらはモノの見方の違いが私たちの言動に作用した結果です。この、「世界の捉え方」の違いは毎日の生活の中で少しづつ積み重ねられていき、私たちの「感覚」として染みつきます。私たちはこの築き上げられた感覚に基づいて日々の生活を送っています。そして、異なる言語圏において過半数以上の人間の中に生まれる感覚をそれぞれの言語感覚と呼んでいます。日本語圏内で培う感覚を日本語感覚(もしくは日本語型)、英語圏内で培う感覚を英語感覚(もしくは英語型)です。ちなみに、厳密には英語感覚と米語感覚は違いますが、ここでは2つを総称して「英語感覚(英語型)」としています。

 

言語感覚は、個人が持つ「観点」と「思考基盤」から計ります。


観点
:私たちが世界を眺めるときの観点が「自分」にあるのか「他者」にあるのか?

他者フォーカス型(Other-focused):「周り(他者や状況)」から求めらる言動を瞬時に把握、高い順応性をもって、その場の雰囲気や空気、他者に合わせていける。「〜すべき/〜しなければならない」が行動の基本。

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自己フォーカス型(Sefl-focused)
:自己の思考、視点、信条から物事を読み取り、自己欲求や主張を通すことを重要視する。「〜したい」が行動の基本。

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思考基盤:私たちの思考基盤はどこにあるのか?

ルールベース(Rule-based):世間の常識や慣習など社会の規則による「正誤」の言動を把握、正解の行動をとることで「世間」に定義される「自分の立場」を確立させていく。「同調」や「協調」を重んじる。

 

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理屈ベース(Logic-based)
:自分の言動のドライビングフォースやモチベーションを理解、論理性を用いて他者を説得できることが大事。自己の理屈で自分を定義、「個」を確立させていく。「個性」や「特異」に価値をおく。

 

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これを踏まえて、日本語と英語の言語感覚をみていくと:

日本語型:他者フォーカス&ルールベース

英語型:自己フォーカス型&理屈ベース

になります。次回は、この言語型の違いから起こるコミュニケーションスタイルの違いを具体的に見ていきたいと思います。

 

 

参考: Panos, Kerianne R. Personal Interview.  MCML Consulting Service LLC. http://www.mcmlconsulting.com

 

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